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田舎暮らしの本 12月号

11月2日(火)
850円(税込)

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【超入門】焚き火の「薪」の組み方/薪の配置で、火を自在に操る

 焚き火は薪の樹種による燃焼特性はもとより、薪をどういった形で組み合わせるかによって、燃え方や火持ちが大きく変わる。その原理やパターンを覚えることで、目的に応じて火を自在にコントロールできるようになり、焚き火の楽しみ方が一気にレベルアップする。樹種による燃焼特性の違いについては別記事を参照いただくとして、ここでは薪の組み方について説明したい。

 薪の組み合わせ方は、どんな火が欲しいかによって変わってくるが、先人たちの経験によって焚き火の目的に合わせて定番となった型がいくつもある。いずれも燃焼の3要素(可燃物・酸素・熱)に基づいた理にかなったものだ。
 
 大きな火を焚きたいときは薪を立ち上げる。熱を逃がさないようにしつつ空気をたくさん取り込めるように組み、やり方によっては上昇気流を発生させることもできる。

 火を長持ちさせるには、ゆっくり燃えるように熱を薪の1点に集中させ、料理には燠をたっぷりためやすくレイアウトする。

 ここでは最も基本的な組み方を紹介するが、自分なりのアレンジを加えるのもよい。薪の組み方に決まりはないのだ。

【ティピー型は炎が美しい】

薪を円すい状に立てかけるもので、北米先住民の移動式住居ティピーにその形が似ていることからこう呼ばれる。合掌型と呼ぶ場合もある。円すいの中に焚き付けと細い薪を入れて着火すると、下方から入った空気が上昇気流に乗り、火柱を立ち上げてとてもよく燃える。燃え尽きるのは早いが、美しい炎を楽しめる。

【並列型は料理向き】

太い薪を2本並列に並べてその間に中太の薪や細い薪を2、3段重ねて並べる組み方。太い薪の間で熱を維持しやすく、風向きを考えて組むことで薪が密着していても給気を妨げない。中の薪が燠になっても太い薪はそのまま形が残るので、調理道具も置きやすく料理向き。火持ちもよい。

【井桁型はキャンプファイア】

井の字形に薪を積み上げる組み方。一度火がつくと井桁のすき間から空気が入り、中心の穴が煙突効果をもたらすので、薪を高く積むほど勢いのある炎が上がる。キャンプファイア定番の組み方。着火するときは中心の穴に焚き付けや細い薪をたっぷり入れて下から火をつける。観賞用の焚き火向き。

【インディアン型は火持ちがいい】

放射状に薪を広げて置き、中心部を重ね合わせた組み方。北米の先住民の間でよく用いられる焚き火の型がもとになっている。中心部に焚き付けや細い薪を置いて着火する。薪は中心部だけが燃えるので、火は小さいが火持ちはいい。火の様子を見て、ときどき薪を中心に寄せてやり熱が逃げないようにする。囲炉裏でもよく用いられる焚き方。

【雨の日の薪の組み方】

なるべくすき間ができないように薪を並べる。

屋根の下は濡れにくいので、薪は燃え続ける。

 雨が降っているときにわざわざ焚き火をする人は少ないと思うが、焚き火をしている途中で急に雨が降り出すことはある。薪が濡れると、熱量が落ちて燃焼を維持できなくなるので、焚き火に屋根をかけて、薪が濡れるのを防いでやろう。井桁型に薪を組み、最上段を薪ですっぽり覆ってしまうのだ。この組み方は濡れた薪を乾かすときにも有効だ。

 

文/和田義弥 写真/阪口 克

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