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田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

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PR熊本県

空き家を改装して隠れ家イタリアンを開店! 予約制のランチ限定で家族の時間も充実【熊本県菊池市】

世界的に有名なカルデラを持つ阿蘇や干潟で有名な有明海など、山あり海ありの熊本県。豊かな名水や温泉、新鮮な食材、そしてそこに住む人たちも熊本の魅力です。今回は、菊池市でイタリア料理店を開き、子育てもしている女性を紹介します。

掲載:2021年12月号

夫のフランチェスコさん、長男の善(ぜん)くん、次男の哲(てつ)くん、美咲さん。美咲さんの母親の春海(はるみ)さん(右端)も敷地内の倉庫を住居と店舗に改装し、小さな雑貨店を営んでいる。

料理人と母親の両方の理想をかなえるために

 菊池市(きくちし)の隣、山鹿市(やまがし)出身の高武美咲(こうたけみさき)さん(44歳)は、地元の大学を卒業後、企業に就職。しかし料理人になる夢をかなえるため、27歳のときにイタリアへ渡った。現地で出会ったのがピザ職人だったティスタレッリ・フランチェスコさん(35歳)。2人は2011年に結婚した。

 「2人目の子どもは日本で出産したいと思いました。また、飲食店勤務だと生活の中心が夜。子育てのことを考えて、昼に働く生活にするために、自分の店を開こうと決めました」と美咲さんは当時を振り返る。

 フランチェスコさんも以前に4年ほど熊本県で生活したことがあり、自然に触れる仕事に興味があったことから、熊本県への移住を決意。18年6月に美咲さんの故郷・山鹿市へ。店舗と住居を同じ敷地内で構えられることを条件に空き家バンクで物件を探したところ、のどかな田んぼのなかで、敷地も充分な菊池市のこの物件に巡り合った。

林業に従事しているフランチェスコさん。「菊池の人はとても親切。からだは疲れるけど毎日楽しい」と、自然に触れる仕事にやりがいを感じている。

 「店にはある程度の費用をかける予定で、住居にはあまり手をかけずに住める家を探しました。菊池市の移住担当者の方もすごく親身になってくれて心強かったです」と美咲さん。

 飲食店を営業するということで、ご近所へあいさつまわりをするなど、移住前のつながりづくりも積極的に行った。知人の設計士に「温かみがあってシンプルな店に」というイメージを伝え、和室だった部分をリノベーションして「Ristorante due mamme(リストランテ ドゥエマンメ)」をオープン。美咲さんがつくるのは、地元の季節食材を使ったマンマ(お母さん)の味。本格的なイタリアンがカジュアルに楽しめるとあって、女性を中心に人気を集めている。

「食事で季節を楽しむところはイタリアと日本はよく似ています。本場の味を再現できる食材が地元で揃うのがいいですね」と美咲さん。近所に豚肉の生産者やこだわりの野菜を育てる農家があり、食材を直接入手できる。ここは料理人にとって最高の環境のようだ。

 家族の時間を大切にするため、店はランチのみの完全予約制。「子どもと夕食を一緒に食べられるようになったのが一番大きな変化」と美咲さんはとてもうれしそう。子育てと仕事を両立させやすい環境を手に入れた美咲さん。菊池市の隠れ家レストランとしてますます話題になっていくだろう。

昭和11年に建てられた家をリノベーション。柱や梁は当時のものをそのまま生かして、ほっと落ち着く古民家イタリアンに。

熊本県北地方の豊かな食材を使った本格イタリアンを提供。料理はおまかせコース(3300円)のみ。

裏の畑ではバジルなどのハーブも育て、美咲さん自ら収穫。朝摘みの新鮮な香りや風味も料理の大切なエッセンスだ。

車で10分圏内にいくつもの公園があり、休日は家族でのびのびと遊ぶ時間も楽しみ。

 

熊本県菊池市(きくちし)

熊本県の北東部に位置する菊池市は、2005年に1市2町1村が合併。人口は約4万8000人。農林業が主産業で、新鮮な農産物が産直価格で手に入る。近年は工業系企業の誘致にも力を入れ、ITやバイオなどの先端技術を扱う企業の立地が進んでいる。周囲は阿蘇外輪山や菊池渓谷など豊かな自然に恵まれる一方、中心地には市役所や学校などの公共施設が集まり、のんびりとした田舎暮らしと市街地の便利な暮らしの両方が楽しめる。

〈アクセス〉

・阿蘇くまもと空港から車で約30分

・九州自動車道植木ICから車で約20分

車を走らせると、至るところに広がるのどかな田園風景。四季折々に表情を変える自然から季節を感じられるのも菊池市の魅力だ。

「美肌の湯」や「化粧の湯」と称される菊池温泉は、「名湯百選(温泉療法医がすすめる温泉)」にも選出。立ち寄り湯が楽しめる宿もたくさん。

公民館や図書館がある「菊池市生涯学習センター KiCROSS(キクロス)」。市民の学びや交流の場として利用されている。

菊池市旭志(きょくし)の名産「旭志牛」は、ほどよい霜降りとやわらかさが特徴。高級感がありながらお財布に優しい価格も人気の理由。

菊池市の移住支援

待機児童ゼロで、子育てに優しい菊池市。農林業や観光業をはじめ、半導体、バイオ、食品関連など多数の企業があり、幅広い仕事探しができるのもうれしい。家の改修補助金(空き家バンク登録住居限定)や、東京からの移住者支援金など、さまざまなサポートも充実。
菊池市企画振興課集落・定住支援室 ☎0968-25-7250
きくち暮らしのすすめ https://www.city.kikuchi.lg.jp/ijuteiju/ 

菊池市のリアルを体感できる「お試し住宅」は、市外在住者で、空き家バンクに利用登録すれば利用可能。移住前に、環境、人とのつながり、仕事探しなど、菊池市の暮らしを体感できる。

子育て世帯にうれしい環境が整う菊池市。市内には大きな公園がいくつも点在し、休日は多くの家族連れでにぎわう。写真は、川遊びやアスレチックなどが楽しめる「鴨川河畔公園」。

「子育て、仕事、まちづくりにと、自分たちの暮らしを盛り上げようと尽力する「人の魅力」が自慢のまちです!」(菊池市企画振興課の川上〈左〉さんと佐々さん)

熊本県への移住のお問い合わせ
くまもと移住定住支援センター

【東京窓口】
☎080-2125-1656(直通)/☎03-6273-4401(代表)
(火~日曜10:00~18:00)
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8階(ふるさと回帰支援センター内)

【大阪窓口】
☎090-9288-0046(月~金曜9:00~17:00)
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-1-3-2100 大阪駅前第3ビル21階(熊本県大阪事務所内)

【熊本窓口】
☎096-333-218(1月~金曜9:00~16:00)
〒862-8570 熊本県熊本市中央区水前寺6-18-1(熊本県地域振興課内)

【熊本県移住定住ポータルサイト】
「LIFE KUMAMOTO」https://www.kumamoto-life.jp 

 

イジュカツ!! くまもと移住活動 【参加費無料の移住相談イベント】

11月20日(土)13:00~ 会場/エルガーラホール(福岡県福岡市中央区天神1丁目4-2)
11月27日(土)13:00~ 開催方法/オンライン(人吉市から中継予定)
※オンラインイベントについては、申し込みフォームから申し込みいただいた方に、後日招待メールをお送りします。
詳細は熊本県移住定住ポータルサイトをご覧ください。

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