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最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

11月2日(火)
850円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

女優・財前直見さんの大分「食道楽」暮らし/絶品「ごはんの供」レシピをご紹介!【大分県大分市・国東半島】

子育てを機に故郷である大分県に移り住んだ女優の財前直見さん。ドラマや映画の仕事があるときだけ上京し、普段は両親と息子の4人で大分で暮らしています。広大な畑で作物を育て、収穫し、料理し、加工する自給自足に近い生活。その充実の「食道楽」暮らしをご紹介します。

ざいぜん・なおみ●1966年1月10日、大分県生まれ。1985年、女優デビュー。シリアスな作品からコメディ作品まで、数々の映画・ドラマなどに出演。おもな出演作品は、『お水の花道』(1999 年/フジテレビ系)、『スカーレット』(2019 年/NHK )、『おんな城主 直虎』(2017 年/NHK )、『連続ドラマW 黒鳥の湖』(2021 年/WOWOW)など多数。2007年より大分県に移住し、父、母、息子の4人暮らし。

 

父母を助け、息子に大分の自然と暮らしを見せたい

「故郷である大分県に戻り、14年が経ちました。今、私はここ大分で、息子と父母と4人で暮らしています」

 普段は大分市にある実家で生活している財前さんだが、車で1時間半ほどの国東(くにさき)半島には財前家が管理する土地がある。山と田んぼと畑がそれぞれ1800坪あり、一年を通してさまざまな作物が穫れる。

財前家の広大な畑や山からは、四季折々に豊かな恵みがもたらされる。冬には、大根や白菜、さといも、チンゲン菜、ユズなどが収穫できる。

「家族4人が食べるだけなので、父が1人で山の手入れをし、畑を耕しています。若いころからの農作業で足腰が強く、病気ひとつしたことがない父でも、さすがに80歳を超えた身にとってはなかなかの重労働。父を少しだけでも支えられたらと、大分に戻ろうと思ったのです」

 また、お母さまは料理好きが高じて調理師免許まで取得してしまったほどの料理の達人。

「我が家の数々のレシピは母の頭の中にしかないので、今、私はそのレシピを1つひとつ紙に書き起こしています。母のレシピを習得し、形に残すのも、私が大分へ戻ることを決めた理由です」

 そして、大分への移住を決めたいちばんの理由が、今年15歳になる一人息子の存在だ。

「18歳から20年余りを東京で暮らしてきた私にとって、幼少期の大分での暮らしはとても貴重なものでした。人と自然の営み――父と母は、それを言葉にすることなく、当たり前のこととして80 年以上生きてきました。私自身、残り半分の人生を大好きな大分で過ごしたい。そして、その暮らしを息子にも見せたい――そんな想いで、日々暮らしています」

 

常備菜、スキンケア、衣服まで手づくりを楽しむ

 春夏秋冬、季節ごとにさまざまな作物が穫れる財前家では、人の営みも活気に満ちている。作物をどんどん形に変えるさまは、さながら「直見工房」と呼びたいほどだ。

「タケノコは、まだ露が付いているうちに皮をむいて砂糖とみりんで煮絡め、コーティング。そうすることで、冷蔵しても冷凍しても、スカスカになることなく、ずっとおいしくいただけるんです。毎年、梅雨入りすると大量に穫れる梅は、梅干し、はちみつ漬け、梅酒、しょうゆ漬けなど、いろいろな保存食にして一年中楽しみます。田舎の山に自生しているビワの木は、実をお酒やはちみつに漬けたり、
葉をホワイトリカーに漬けてビワの葉エキスや化粧水をつくったり。ビワの葉エキスは、やけどや切り傷、虫刺され、なんにでも効いて重宝しています」

 料理だけにとどまらない。たんすに眠っているたくさんの古い着物をリメイクして、スカートやバッグ、テーブルランナー、マスクなどをつくり、新たな命を吹き込んでいる。

「田舎暮らしというと、皆さん、さぞかしゆったり時間が流れているだろうと想像なさるのですが、自然には旬があって、人間の都合には合わせてくれないことがおわかりいただけるでしょう? そう、我が家の田舎暮らしは、朝から夜まで大忙しなんです」

 

【財前家のご飯のお供4選~何杯でもおかわりしちゃう!】

大切に育てたさまざまな作物を使って、毎日の常備菜をつくっている財前家。財前さんに、ご飯が進む絶品常備菜のレシピを4品教えてもらいました。

※財前家のレシピは分量が多いので、それぞれの適量でおつくりください。

ゴマ油とニンニク、とうがらしが食欲をそそる

青しそのしょうゆ漬け

[材料] (つくりやすい分量)

青しそ…200枚

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A

しょうゆ…280mL

ゴマ油…60mL

酢…80mL

ニンニク…4片

とうがらし…お好みで適量

[つくり方]

❶青しそは洗って水分を拭き取る。ニンニクは薄切りにする。とうがらしは輪切りにする。

❷鍋にAの材料すべてを入れ、ひと煮立ちさせたら火を止め、冷ましておく。

❸煮沸消毒した保存容器(ジッパー付き保存袋でも可)に、①の青しそ、②のスライスしたニンニク、輪切りにしたとうがらしを重ねて入れ、粗熱を取った②の調味液を注ぐ。

❹冷蔵庫で保存し、3~4日ほどで食べられる。

冷ややっこやおにぎりにしてもまた違った味わい
青しそのしょうゆ漬けをみじん切りにし、冷ややっこの薬味にすると絶品。漬け汁もかけていただく。また、刻んでご飯に混ぜ込んで、おにぎりにし、青しその葉で包むのもオススメ。

 

だしがしっかりきいている

シイタケと昆布の佃煮

[材料]( つくりやすい分量)

シイタケ…200g

だし昆布……50g

だしパック…1袋

水…400mL

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A
しょうゆ……大さじ1

みりん…大さじ1

酒……大さじ1

ざらめ…大さじ2

[つくり方]

❶シイタケは石づきを取り、食べやすい大きさに切る。昆布は表面の汚れを落とし、ひと口大に切る。

❷鍋に水とだしパック、①の昆布を入れて煮る。

❸昆布がやわらかくなったら、①のシイタケとAを加え、中弱火にして水分がなくなるまで煮る。

 

滋味深い財前家の定番漬物

寒干し大根漬け

[材料]( つくりやすい分量)

寒干し大根 …約2.5kg

※寒干し大根は、1月~2月の寒い時季に生の大根を5mmほどの厚さに切ってざるに並べ、半日~1日ほど天日干ししてつくります。

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A

甘口しょうゆ…360mL

だししょうゆ…180mL(合わせて濃口しょうゆ540mLでも可)

米酢…270mL

白だし…90mL

みりん…90mL

はちみつ…90g

ざらめ…650g

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だし昆布…適量

とうがらし…適量

ユズの皮…お好みで適量

[つくり方]

❶大根は短冊切りにする。

❷鍋にAの材料をすべて入れ、煮立たせる。

❸①を耐熱用器に入れ、②を熱々のまま注ぎ入れる。粗熱が取れたら、細切りにした昆布、輪切りにして種を除いたとうがらし、お好みで細切りにしたユズの皮を加える。

※常温で保存。2月ごろに漬けた場合、梅雨前に漬け汁を捨て、大根は冷蔵庫で保存してください。

 

優しい甘さとコクのパワフルな1粒

ニンニクのはちみつ漬け

[材料]( つくりやすい分量)

ニンニク…約10片

はちみつ…適量

[つくり方]

煮沸消毒した保存容器に皮をむいたニンニクと、ニンニクが浸かるほどのはちみつを注ぎ入れる。冷蔵庫で漬け置き、ニンニクが軟らかくなったら食べごろ。

※そのまま食べても、刻んで料理に使っても。はちみつは料理のコク出しに使えます。また、日が経つとニンニクが黒くなってきますが、発酵している証拠なので問題ありません。

 

『直見工房  財前さんちの春夏秋冬のごはんと暮らし』

今回ご紹介した財前直見さんの田舎暮らしを1冊にまとめたライフスタイルブックが刊行! 財前家が代々受け継いできた畑と山で穫れた季節ごとの農作物。それらを使った日々の料理や果実酒、常備菜など67品のレシピを手描きイラストとともに紹介。また、化粧水や虫よけスプレーなどのスキンケア&ホームケアグッズ、古い着物をリメイクしたスカートやバッグ、マスクなどの生活の知恵も余すことなく披露している。

11月5日発売、1200円+税/宝島社

amazonでの購入はこちらから

文/北村祐子 写真/深澤慎平、邑口京一郎

スタイリング/吉田由紀(crêpe) ヘアメイク/林 智子、杉田和人(POOL)

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