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田舎暮らしの本 10月号

9月3日(金)
850円(税込)

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竹内孝功さんが教える自然菜園のコツ【第10回】ミズナ&カラシナ

寒さに強く、間引き菜から大株までおいしい ミズナ&カラシナ

掲載:21年1月号

ミズナは寒さに強く、間引き菜のベビーリーフから初期穫りはサラダ向け、大株は鍋や漬物にと、長期間にわたって楽しめる
葉菜です。

比較的少肥で育つので、多肥で虫害を受けやすいアブラナ科のなかでは虫を避けやすく、カラシナなどコンパニオンプランツとの混植でさらに育てやすくなります。

畑に直蒔きするほか、苗を育てて定植しても大株になります。

水で育つといわれるミズナ 少肥の無農薬栽培に向く

(↑生育の早い「サラダ水菜」は春蒔きにも向く。間引きながら次々収穫して食べる。)
 
ミズナは17世紀に京都で栽培された記録が残る、京野菜の1つです。

従来は1株3〜4㌔、ハクサイほどの大株に育ち、古来から煮炊き料理や漬物としても親しまれてきました。

現在は早生化、小型化された葉の柔らかい品種も増え、シャキシャキ感を生かしたサラダにも人気の野菜です。

ミズナの一品種として、同じく京野菜の壬生菜(みぶな)も知られています。

中央アジアで交雑によって生まれたのが耐寒性に優れたカラシナで、ミズナはカラシナに近い種類だといわれています。

両者は相性のよいコンパニオンプランツです。

密植するとお互いを抑える性質なので、遅れずに間引いて育てるのがコツです。

品種選びのアドバイス

早生種はプランターでも育てやすく、晩生種は耐寒性に富む

早生、中生、晩生があり、この順で大型化し、耐寒性が強くなります。

千筋京水菜(せんすじきょうみずな)

秋蒔き向きで、柔らかい小株のうちはサラダに。

大株は耐寒性が強く冬穫りでき、鍋や漬物に向いています。

(↑緑の葉と白く細い茎の繊細な歯切れが特徴。)

壬生菜

秋蒔き向きで、ゆっくり育って大株になります。

トウ立ちが遅く、菜の花もおいしいので、春先まで楽しめます。

歯切れのよさと、ピリッとしてコクのある風味が特徴です。

(↑水菜の一変種で葉に切れ込みがなく、耐寒性はミズナ以上。)

サラダ水菜

30~40日で育つ早生種。シャキシャキと歯切れよく、サラダや一夜漬けに向きます。

春秋どちらも種蒔き可、プランター栽培にも向きます。

主なコンパニオンプランツ

虫を避けお互いの生育を促進

カラシナ

効果

虫避け。

また、乾燥に強く、混播(こんぱん)すると水を引き込んでミズナの発芽を助ける。

栽培のポイント

前もって隣の条に蒔き、1週間後にミズナを蒔く。

または、ミズナを種蒔きしたら、同じ条に蒔いたミズナの5~10%の量のカラシナを蒔く。

収穫のポイント

生育の早いカラシナを先に穫り、その後ミズナを収穫する。

(↑リアスカラシナなど葉の赤いカラシナは、より虫避け効果が高い。)

シュンギク

効果

虫避けのほか、シュンギクの根に共生する菌根菌の働きでミズナも育ちやすくなる。

栽培のポイント

ミズナの隣の条に1週間前に種蒔きする。

または、ミズナの播種(はしゅ)時、蒔くミズナの5~10%の量の種を同じ条に追加蒔きする。

収穫のポイント

苦味の少ない朝に穫る。

株立ち型のシュンギクは、15㎝に育ったら摘芯し、側枝を伸ばして刈って収穫する。

(↑シュンギクはみずみずしい朝穫りがおいしい。)

 

監修/竹内孝功

たけうち・あつのり●1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「自然菜園スクール」などを開催。著書に『とことん解説! タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜 』( 洋泉社 ) 、『 完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』(宝島社)、『これならできる!自然菜園』(農文協)、『自然菜園で野菜づくり』(家の光協会)、『1 m²からはじめる自然菜園』(学研パブリッシング)など。

WEBサイト「@自給自足Life」https://39zzlife.jimdofree.com/

自然菜園スクール http://www.shizensaien.net/

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