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田舎暮らしの本 2月号

1月4日(火)
850円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

源泉数も湧出量も日本一の別府市で湯治ぐらし【大分県別府市】

温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇る「おんせん県おおいた」のなかでも、全国有数の温泉地として名高い別府市。古くからの湯治文化が息づくこのまちに魅了された菅野さんが立ち上げたシェアハウス「湯治ぐらし」を紹介します。

菅野 静さん(43歳)。大阪府出身。広告代理店やコンサルタント会社で働きながら全国約200カ所の温泉をめぐり、温泉ソムリエや温泉入浴指導員などの資格を取得。退職して2019年3月、別府市鉄輪へ。
鉄輪でシェアハウス「湯治ぐらし」3軒を運営し、「湯治女子」「湯治男子」の活動を展開する菅野さん。https://www.
facebook.com/TOJIGURASHI/

立ち上る湯けむりと湯治文化に誘われて

別府温泉郷の1つで、湯治場の風情を今なお残す鉄輪温泉。別府湾を背景に無数に立ち上る湯けむりは、別府市の象徴だ。

 「あちこちに温泉が湧き、温泉と暮らしが密着しているんです。何より印象的だったのが、温泉宿の女将さんをはじめ元気に活躍する女性が多いこと」
 
 そう話す菅野静さんは東京や大阪で働きながら、日々のストレスから心身を解き放つため全国の温泉をめぐっていたが、鉄輪を訪れて一目ぼれ。2019年に移住すると、日常に湯治を取り入れたライフスタイルを「湯治ぐらし」と命名し、日々楽しんでいた。あるとき「この暮らしをお裾分けできたら」と思い立ち、空き家バンクで見つけた元別荘を借りて20年2月、女性専用のシェアハウス「湯治ぐらし1」を開業した。

「湯治ぐらし1」のリビングにて。入居者は大学生と社会人が半分ずつほどだという。家賃月4万円~。 

 まずは入居者自身が湯治文化に触れ、泉質による効果の違いなどを実感し、温泉を通じた出会いを楽しむ。それをSNSなどで発信してもらい、湯治の素晴らしさを広めていく。21年には女性専用「湯治ぐらし2」に加えて、男子専用「湯治ぐらし3」もオープンした。

 「今後は1人ひとりに合った泉質や入浴方法を伝えるカウンセリング『みんなの保健室』にも力を入れていきたいですね。別府市内だけでも多様な泉質がありますから」

湯治宿「ひろみや」の空き倉庫を活用し、チャレンジショップ「スクランブルベップ」も立ち上げた。このときは別府大学発酵食品学科生が味噌について紹介。

菅野さんの右はスクランブルベップ出展者の園田詢さん、左は「湯治ぐらし3」に入居中の杉山ルカ智德さん。左端は湯治宿「ひろみや」(https://www.tojistay.com)の名物女将の坂井美保さん。

「湯治ぐらし」などのロゴを制作してもらった絵本作家・イラストレーターのトビイルツさん。「ひろみや」の隣でギャラリー「トビラボ」(https://www.rutsu.com)を開いている。

 
  アイデアの湧出量も熱量も鉄輪温泉並みにすごい菅野さん。今後の目標をこう話す。
「湯治は日本が誇るヘルスマネジメント。鉄輪や別府を世界中から人が集まる聖地『湯磁場(とうじば)』にしていきたいと思います」 

すじ湯温泉はレトロな共同浴場。「100円なのでほぼ毎日入っています」と菅野さんのお気に入り。

「鉄輪むし湯」に併設された「足蒸し」は無料で利用でき、散策中のひと休みに最適。

大分県別府市はこんなまち

別府温泉郷を象徴する鉄輪の風景。

西に鶴見岳・伽藍岳がそびえ、東に別府湾が広がる別府市は、多くの大学や研究機関が集まる国際観光温泉文化都市。泉質の異なる8つの温泉地は別府温泉郷と称され、源泉数も湧出量も日本一。大分空港から車で約40分。

別府市の頼れる“ミカタ”

鉄輪で“湯ワーキング”を
a side -満寿屋-

別府市の空き家活用プロジェクトで鉄輪の中心部に誕生したのが、かつての湯治宿をリノベーションした「a side(アサイド) -満寿屋(ますや)-」。リモートワークや情報交換の拠点として使えるのはもちろん、利用者は目の前の温泉に無料で入浴できる“湯ワーキング”スペースだ。利用料は2時間550円~。
お問い合わせ先:a side -満寿屋-
☎0977-76-5234
https://1side.jp

 

「今後は建物のさらなる活用を検討していきます」と、運営会社代表の長谷川雄大さん。

【別府市移住支援情報】
「おためし移住施設」

気軽に別府ライフが体験できる「おためし移住施設」として、空き家をリノベーションした2棟を用意している。「フロムーン別府ハウス」は温泉付きで、「田の湯ベース」は別府駅から徒歩約1分と便利。どちらも基本的な家具・家電などを備え、利用料は1泊5500円(1棟貸し)。3泊か
ら12泊まで利用できる。
お問い合わせ先:産業政策課
☎0977-21-1132

別府市の海側にある「フロムーン別府ハウス」は、現代的な内装の1LDK。

【別府市の移住担当者よりみなさまへ】
アートイベントを開催中!

2022年1月23日(日)まで開催中の「ベップ・アート・マンス2021」は、市内各所の会場をめぐってアート体験ができるほか、今回はオンラインでもお楽しみいただけます。また、ワーケーション希望者向けに、専用サイト「BEPPU YUKEMURI WORKATION」(https://beppu-workation.jp)を立ち上げました。
お問い合わせ先:産業政策課
☎0977-21-1132
https://www.city.beppu.oita.jp/sisei/ijyuu/detail1.html

「別府市ではワーケーションにも力を入れています」と産業政策課の白根誠大さん。

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