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田舎暮らしの本 7月号

6月3日(木)
850円(税込)

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竹内孝功さんが教える自然菜園のコツ【第12回】ジャガイモ&ネギ

連作障害を回避!菜園プランをシンプルにする最強コンビ ジャガイモ&ネギ

掲載:21年3月号

店頭に並ぶ種イモに菜園シーズンの到来を感じるジャガイモは、家庭菜園の人気者。

とはいえ連作障害の引き金になる要注意野菜です。

同じナス科のトマト、ナスなどに病虫害が広がるうえ、アブラナ科などとの相性も悪く、植える場所に悩みます。

これを解決するのがジャガイモとネギを交互に連作する方法です。

ほかの野菜から離した独立した場所で、毎年同じ量のジャガイモとネギが収穫できます。

ジャガイモとネギは専用区で交互に育てる

(↑アンデスレッド。中身は黄色でβカロテンに富む。)

原産地の南米アンデスでは、ジャガイモは専用の区画で育てられ、その区画でほかの作物は栽培しません。

ジャガイモはほかの作物の生育を阻害するアレロパシー作用が強く、多くの野菜と相性がよくないからです。

そのうえ、連作すると病気や収量の減少、ネズミの食害などを招きます。

家庭菜園の人気者ですが、栽培には毎年場所を変え、ジャガイモから病虫害が拡大しやすいナス科の隣を避けるなど、思いのほか注意が必要でした。

単独での栽培がなかなかうまくいかないので、コンパニオンプランツに注目しました。

見つけた解決策が、ジャガイモとネギを交互に栽培する交互連作です。

こうすれば、ジャガイモは毎年同じ専用区で育てられます。

交互連作を可能にしているのはネギの根に棲む共生菌です。

共生菌は抗生物質を出して土中の病原菌を減らし、ジャガイモに最適な土を育ててくれます。
 
ジャガイモとネギの交互連作は家庭菜園の新しいスタンダード。

ぜひ取り入れてください。

品種選びのアドバイス

品種を使い分けて春と秋の二期作

多くの品種があり、店頭にもバラエティー豊かに並ぶようになりました。

早生種・晩生種、ほくほくの粉質や煮崩れにしくい粘質、色など、それぞれ特徴があります。

また、休眠が深く貯蔵性の高いものと、休眠が浅く貯蔵性は低いものとがあり、秋作には必ず後者を選びます。

グランドペチカ

無農薬専用品種といわれるほど育てやすく、ほくほくとしておいしい。

休眠が深く保存性に優れる。

(↑外見は紫と赤のまだら模様だが、中身は黄色。別名はデストロイヤー。)

アンデスレッド

育てやすく多収。休眠が浅く収穫後短期間で芽が出てくるため、秋作にも向く。

ほくほくした食感で美味。

出島(でじま)

二期作用品種として長崎で作出された。

育てやすく多収、イモが大きくなりやすい。

食感は粉質と粘質の中間。

(↑芽が浅く形がよい。中は淡黄色で煮崩れしにくい。)

主なコンパニオンプランツ

ネギを中心に、バジルやつるなしインゲン、エダマメも

ネギ

効果

前後作として交互に植え替えると連作できる。

一緒に植えると病虫害を予防し、生長を促進、ネズミを除ける。

栽培のポイント

交互連作では収穫と同時に後作を植え付ける。

混植は1株おきに植え付け、ジャガイモと同時に土寄せする。

春作には根深ネギ、秋作には葉ネギが向く。

収穫のポイント

春作の混植ではジャガイモの収穫と同時に掘り取って植え替える。

秋作の混植ではジャガイモより先に、食べる分だけ収穫していく。

(↑夏のジャガイモ収穫後の植え替え用として、春に苗を仮植えしておくとよい。)

バジル

効果

ニジュウヤホシテントウを避ける。

生長促進。

栽培のポイント

ジャガイモの外縁にバジルの苗を植え付ける。

ジャガイモと同時に土寄せする。

収穫のポイント

花を咲かせないよう摘芯を繰り返しながら次々に収穫する。

(↑わき芽が伸びたら、その先を切り穫って利用する。)

つるなしインゲン

効果

お互いの生長促進。

栽培のポイント

ジャガイモとインゲンを1株おきに植え付ける。

収穫のポイント

サヤの中に種ができる前にどんどん収穫。

インゲンの収穫後にジャガイモを穫る。

(↑中に種ができると硬くなるので遅れずに獲る。)

 

監修/竹内孝功

たけうち・あつのり●1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「自然菜園スクール」などを開催。著書に『とことん解説! タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜 』( 洋泉社 ) 、『 完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』(宝島社)、『これならできる!自然菜園』(農文協)、『自然菜園で野菜づくり』(家の光協会)、『1 m²からはじめる自然菜園』(学研パブリッシング)など。

WEBサイト「@自給自足Life」https://39zzlife.jimdofree.com/

自然菜園スクール http://www.shizensaien.net/

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