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田舎暮らしの本 6月号

4月30日(土)
850円(税込)

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洗面所の施工【予算200万円】DIY経験しかないスタッフが廃材で家を建ててみた【31】

洗面シンクの設置で大失敗をやらかしたテキトー施主・和田。その後、取り付けには成功したものの、大事なものを忘れていた!? さらに、施主・和田の偏執的なコダワリも露見!

掲載:2018年11月号

前回、間違ってドリルで穴を開けてしまった水道管の取り換え工事をする和田を笑いながら眺める中山と担当・水野。

美意識!? 見栄っ張り!? 和田コダワリの仕上げ

 前回、見事に水道管をぶち当てたテキトー施主・和田。その復旧作業をしている間、助っ人はとてもヒマなのだ。
水野「することないね……」
中山「和田が作業している間、延々と待たされるんだよねー」
和田「……」
 無言で作業に没頭するテキトー施主である。
 ヒマなので家の中を眺め回していたら、すごいものを見つけてしまった。それは洗面所の引き戸の戸当たりである。
 引き戸を閉めたとき丸太の柱にぴったり接するように、丸太の表面を削り取って幅12㎝、長さ2mほどの間柱を埋め込んであるのだ。しかも、その加工によってできたすき間はパテで補修してあり、きれいにサンダーがかかっている。
中山「すげーな、これ。メチャクチャ手間がかかってるよ」
水野「そんなにすごいの?」
中山「いやもう、ものすごく面倒ですよ」
阪口「しかもよく見ると、ほかにもすごいのが、けっこうあるんだよ」
 ほかの和田コダワリの仕上げあれこれは下を参照してほしい。
水野「見えるところだけは、仕上げがものすごくていねいなんだよね、和田さん」
和田「でもね! 柱に埋め込んだ戸当たりは完成してからわかったんだけど、ズレてんだよね! ホラ!」
 和田が引き戸を閉めると……。おお、なんということか。せっかくていねいに仕上げた戸当たりに、引き戸が当たる部分が、ほんのちょっとしかないのだ。
一同「……残念すぎる!」

ご満悦の表情で引き戸の出来栄えを誇示するテキトー施主。しかし扉は戸当たりから大幅にずれており、ぴったり閉まらないことが、「完成後」に判明したという……。
和田「苦労したんだから!」
阪口「こだわらないといけないところは、もっとほかにあるだろうが」
中山「和田の気持ちはわからなくもない」(←似たような経験アリ)

洗面シンク本体より排水管のほうが高い!

 次は排水管の取り付けである。
和田「今回は、見えるところだからステンレス製のSトラップを買ったからね! しかも新品!」
水野「珍しく新品買ったのね。雪でも降らなきゃいいけど!」
中山「で、いくらだったの?」
和田「近所のホームセンターで5600円!」
中山「それ高くね?」
和田「……ちょっと待って!」
「高い」という言葉に敏感に反応した和田がスマホでチェックを始める。しばらくして悲鳴が。
和田「アマゾンで4100円のがあった! 失敗した! 1500円も高かった!」
阪口「メチャクチャ悔しそうだな」
中山「いいじゃんよ、1500円くらい。さっさと開封しようぜ」
和田「待って! ていねいに! 返品を念頭に!」
 そして中山から品物をひったくると、パッケージを留めてあるホチキスの針を1つひとつ、ていねいに外しはじめる。
水野「信じられない!」
阪口「ま、気持ちはわかるよ。サイズ間違いで返品っていうのは、よくあることだからね」
水野「そうなの?」
阪口「そうですよ。だから梱包はなるべくきれいに解くのが鉄則」
 懸案の1つであった「配管径の規格違い」は、このときは問題なさそうで一応ぴったりはまったのであった。そして、とりあえず完成を見たのであるが、和田の報告によると、後日、使用していると、洗面シンクとSトラップの取り付け部あたりから水漏れが発見されたそうで……。
和田「その後調べたらさ、Sトラップには25㎜径と32㎜径があったんだよね。とりあえず25㎜径のほうが安かったから、何も考えずにそれを買ったんだけどさ……。仕方ないので買い直しました」
 新しく32㎜径のSトラップを、3836円で買い直したというのだ。しかも、先に取り付けていた25㎜径のSトラップは、すでに使用していたから返品できなかったらしい。合計9436円の大出費である。
和田「洗面シンク本体が2100円だからね! 排水管のほうが高いんだよね」

新品のSトラップを購入したにもかかわらず、結局、25㎜径は合わなかったので32㎜径を再入手。総計9000円を超えるという大失態。

もしも規格が合わなかったときのために、包装はていねいにはがしていく。セルフビルドの鉄則である。

Sトラップの長さは、大概は長めなので、現場合わせでグラインダーで切断して調整する。

排水口に合わせたゴムパッキンでフタをするような感じでSトラップを差し込み、反対側を洗面シンクの排水口に固定すれば完成。作業はそれほど難しくない。

鏡がない! いまさら気づく男ども

 ようやく洗面所の施工が終わり、改めて和田妻のチェックが入る。
和田妻「……」
和田「なんか文句ある?」
和田妻「……鏡はないの?」
和田「あ! 鏡ね! 完全に忘れていた!」
阪口「いかにコイツが鏡を見ないかがわかるな」
中山「……って、オマエも忘れていただろ」
水野「中山さんも忘れていたんじゃないの?」
中山・阪口「……てへ♡」
和田「誰も鏡、見てないし!」
中山「確かに年齢とともに鏡を避けるってのは、あるよね」
水野「トシのことは言わないの!」
阪口「しかし、洗面シンクの目の前が窓だよね? どこに取り付けるの?」
中山「ペラペラの紙みたいな鏡、売っているよね。あれを窓に張り付ければ?」
一同「安っぽ!」
和田「あ! じゃあ後ろの壁に取り付けるとか!」
水野「振り向いたら鏡があるわけ?(笑)」
阪口「それは不便だろ」
中山「洗面シンクの横の壁は?」
和田「そこは引き戸が収まるんだけど」
水野「戸が閉まってないと使えないし!」
中山「それでずっと気になっていたんだけど、そこの壁にある小窓は、なに?」
和田「あ、それね! それは通気窓! この窓があるだけで家全体の通気性が全然違うんですよ」
水野「でも、なんで上下に分かれて小さい窓が2つあるの?」
和田「いやじつは、ここの壁に筋交いが入っていてさ、それを避けるように付けたから横長と縦長の窓が上下に分かれて付いているの」
阪口「そうそう。これ面白いんだよ。ホラ!」
 そう言って阪口が通気窓の引き戸を開けた。するとその裏側にも引き戸が!
水野「えー! なんで二重なの!?」
和田「なんとなく!」
 まさに「行き当たりばったり」で家を建てているとしか思えないテキトー施主なのであった。
和田「いいの、セルフビルドは自由だから!」

完成した洗面シンクを無言で見下ろす和田妻。やはり「モップ洗い用みたい」とか思っているのだろうか。

和田の異常なコダワリの1つが「風通し」。洗面所が壁で仕切られると、せっかく取り付けた窓からの通気が遮断されてしまう。そこで変なところに引き戸を取り付けた。1つは阪口の顔が露出するのにちょうどよい高さ。

もう1つの小窓は、一瞬、天袋かと思うようなところに。しかもなぜか引き戸が二重(写真はつくっているときのもの)。なんで?

 

文/中山茂大 写真/阪口 克

 

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