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田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

80万円の3SK!車がなくても生活できる立地の店舗付き住居物件【長野県伊那市】

掲載:2022年5月号

2022年3月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→伊那市空き家バンク

手厚くきめ細かな移住支援に定評がある伊那市。飯田線伊那市駅周辺は商業・文化施設の入るビル「いなっせ」を中心に再開発が行われ、商店街には昔ながらの店に交じって若い人が営む店も増えてきた。そんなエリア近くの店舗付き住居物件を紹介する。

長野県南部に位置する伊那市。中央・南アルプスに囲まれ、中心部を天竜川と三峰川が流れる景観のよいまちだ。三大都市からのアクセスが良好で比較的雪も少ない。東京から中央自動車道経由で約2時間45分。

店舗スペースと中庭付きのユニークな間取り

左から、グリーン不動産の宮下康人さん、伊那市役所の小淵幸輝(こぶちゆきてる)さん、伊藤光廣さん。「近くには商店街、映画館、隠れ家レストランなどがあり、『ディープな伊那』を楽しんでもらえると思います」と、小淵さん。

 2つのアルプスに囲まれ南北に広がる日本一大きい谷、伊那谷。その中央に位置する伊那市は、子育て支援や就職相談、空き家バンクなど、手厚い移住サポートが人気のまちだ。

 飯田線伊那市駅から徒歩約3分。細い路地に立つ、店舗スペース付き住宅を紹介しよう。

「伊那市駅周辺の通り町(とおりちょう)商店街では、若い移住者さんがお店を開くなど、新しい風が入ってきています。商店街と天竜川の間の路地にも個性的な店が点在。この物件はまさにそんな場所にあるため、隠れ家的なお店をやりたいという人にいいと思います」

そう話すのは、伊那市集落支援員の伊藤光廣(いとうみつひろ)さん。

 空き家歴は6年ほどだが、定期的に風通しをしている。店舗部分はコンクリート床で、そのすぐ横は台所。玄関にも台所に通じる窓があるため、テイクアウト販売の窓口にしても。建物奥、アジサイやツバキなどの庭木が植えられた中庭は、道路からは見えないためプライベート感がある。
 2階は増築したようできれいな状態。京壁のような落ち着いたアースカラーの壁と、竹細工の欄間が魅力的だ。この部屋は日当たりもよく、暖かい。

 補修が必要な部分をいくつか挙げると、まず中庭へ続くガラス戸のサッシにゆがみがあり、現在は閉め切ることができない状態。1階の畳は経年劣化でフカフカしているので、交換または板張りに替えるなどしたい。雨漏りまではいかないが、屋根に雨染みがある部分も。

「借地権付きなのですが、まちの中心部ということを考えると、地代は安めに設定されています」

と、グリーン不動産の宮下康人(みやしたみちと)さん。駅とバスターミナルが近いので、リノベーションしてバックパッカーなどのお客さんが一休みできる店舗にしてもよさそうだ。

【物件データ】
長野県伊那市
80万円
土地:33坪・109㎡
延床:24坪・80㎡
取得費補助・改修費補助:最大75万円

●3SK●宅地●平坦地●都市計画区域内非線引き●築年数不詳●水洗●飯田線伊那市駅より約200m■伊那市の中心部に近い静かな住宅街にある店舗付き住宅。市立図書館へ約50m、保育園へ約800m、商店街へ約300m、小学校へ約700m、中学校へ約1.3km、高速道路ICへ約6kmと生活に便利な立地。駐車場はないが付近には月極が点在。大幅な修繕が必要。借地料年15万円。
●問い合わせ先:地域創造課 ☎0265-78-4111

ライター・はっさく堂がチェック【ココがGOOD!】
10畳ほどの店舗スペースはカフェなどにできそう。以前は、じゅうたんを敷いて応接間として利用されていた。

スッキリとしたつくりの台所。正面の窓の向こうは玄関なので、テイクアウト販売窓口にできそう。

ライター・はっさく堂がチェック【ココが残念…】
玄関横の浴室。換気扇はあるが、窓がなく、少し暗い。住居として利用しないのなら、撤去してパントリーにするのも手。

集落支援員の伊藤さんに聞く【ココがGOOD!】
2階は増築されており、落ち着いた雰囲気の和室がある。日当たりと風通しもよい。

玄関から入ったところ。手前の畳はフカフカしているので張り替えをオススメする。

内縁に面した1階の8畳間は雪見障子になっており、中庭を眺めることができる。

グリーン不動産の宮下さんに聞く【ココが残念…】
中庭へ続くガラス戸のサッシは完全に閉まらないので、補修が必要だ。

トイレが下水道に接続されているのはうれしいポイント。隣には男性用もある。

中庭。広くはないが、庭木を整えれば情緒ある雰囲気になりそう。物置もある。

駅やバスターミナルに近く、周辺には生活に必要な施設が集まっているので、車なしでも生活できる。

周辺環境 ココがGOOD!

 通り町商店街にある「伊那まちBASE」では、チャレンジショップが日替わりでランチを提供。この日は伊那谷野菜たっぷりのガレット。地元の観光案内などもしてくれる。

伊那市自慢のスポット

高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)

さくら名所100選にも選出

 樹齢約130年の古木20本、50年以上のものが500本、若木まで入れると約1500本のサクラの木がある高遠城址公園。小ぶりで濃い紅色の「タカトオコヒガンザクラ」は高遠固有の品種。サクラの時季には「さくら祭り」が開催され、最盛期には夜のライトアップも。入園料大人500円。

 

伊那市移住支援情報

ワンストップで移住相談

 3つの「田舎暮らしモデル地域」があり、地域で移住に関する相談に乗ったり、物件探しのサポートをしてくれる。伊那産の木をふんだんに使用した薪ストーブ付きの「田舎暮らしモデルハウス」や、仕事や住まい探しに利用できる「移住・定住のための準備用仮住戸」もある。オンライン移住相談も可能(要予約)。

問い合わせ先:地域創造課 ☎0265-78-4111 https://www.inacity.jp/iju/

市役所内移住相談窓口で、市内各区の特徴や活動をまとめたペーパー「地域の教科書」がもらえる。

「ジビエ、高遠そば、ガレットなど、名物料理がいっぱいあるまちです!」と、集落支援員の伊藤光廣さん(左)と小淵幸輝さん(右)。

 

文/はっさく堂 写真/村松弘敏

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