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田舎暮らしの本 7月号

6月3日(木)
850円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

ローランドが伝授! 田舎の人付き合い&ビジネスのコツ

「現代ホスト界の帝王」と呼ばれ、その美しい姿と数々の名言で、私たちを魅了し続けるローランドさん。現在は実業家としての顔を持ち、母方の実家は鳥取県で最近も訪れたばかりと、田舎暮らしと無縁でもなさそう。2020年12月18日に自身が原案を手掛けた私小説漫画『ローランド・ゼロ』を出版したローランドさんに、人付き合いにまつわるあれこれを聞いてみました!

 

「都会にいれば、嫌でもあなたのことをほっといてくれますよ」

 

ホスト界の帝王に人付き合いの悩みを相談!

「僕が載って大丈夫ですか!?」

輝くブロンドに黒のタキシード、サングラスもゴージャスなローランドさん。本誌を見つけるや手に取り、思わず出たのがこの一言だった。無理もない。彼は新宿・歌舞伎町のホストクラブで一晩5500万円を売り上げたこともある「現代ホスト界の帝王」。現在は実業家としても活動の幅を広げている。

そんな接客のプロであるローランドさんなら、例えば見知らぬ地への移住を前に「人との距離が近い田舎での近所付き合いが不安」と悩む声にどう答えるだろう? 素朴な好奇心を前に、驚くほど真摯に答えてくれた。

「パーソナルスペースが狭いのが嫌なら田舎へ行くな!と。それは南国に行って、暑い!と不満を言うのと同じ。田舎のすてきなところだと思って、楽しめばいいのでは? どうしても疲れているときに例えば飲み会に誘われたりしたら、断ればいいだけの話で。都会にいれば、嫌でもあなたのことをほっといてくれますよ。ないものねだりは、つまらないですよね」

 

人付き合い、新たな一歩の踏み出し方……田舎暮らしにも応用可能!?

教えて! ローランドさん!

移住先での人付き合いは、誰もが不安なもの。そこで接客の達人・ローランドさんに、人付き合いのコツを相談。さらに新しいことにチャレンジする際の心構えについても、アドバイスしてもらいました。

「自分からアプローチしないと人間関係は広がりません」

 

――人付き合いで大切なことは?

接客業で意識していたのは洞察力です。日本人は思いをストレートに表現しない、奥ゆかしさを大切にする側面がありますが、たとえ言葉で嘘はつけても表情は嘘がつけないもの。しぐさや目線は、心理状態を純度高く表します。そこから洞察力で、相手の心理を読み解くのです。もうひとつ大事なのは、チャレンジすること。確立された田舎のコミュニティに入るなら平行線ではなく、少しずつでも“角度”をつければいつか交わる。自分からアプローチしないと人間関係は広がりません。でもどんな格闘家より、言葉は人を傷つけます。言葉の重みを知って、慎重に。

 

――お酒が飲めません。田舎ではお酒の席での付き合いが重要だと聞きますが、上手な断り方を教えてください。

素直に伝えるしか選択肢がありません。身長150㎝の人がダンクシュートができないのと同じ、ポテンシャルの問題ですから。タイミングとしては、いちばん最初に言わなきゃダメです。僕も現役ホスト時代は、接客でお酒は飲まないと決めていて。冒頭に伝えて嫌な顔をされることもありましたが、それはもう価値観の問題。77億の人間のなかで、価値観の合わない1人と思っていい気がします。

 

――新たな一歩を踏み出すためのアドバイスを!

実業家として言うなら、知らないことはひとつの武器です。僕は最初の起業で、初期コストに相場の3~4倍かけました。それは一見ナンセンスですが、結果的にこだわりの強い店として、ほかにないスタンスがウケて繁盛したんです。もし知識があったら、バカげたコストをかけるようなリスクは負わなかったでしょう。知らないから、できた。突拍子もないアイデアや行動を恐れず実行したわけです。事業に限りません。知らないからこそ踏み出せる、ということはあるはずです。

先が見えないことを楽しむべし、それは移住も同じ!?
(『ローランド・ゼロ』より)

 

――新しい環境で、努力し続けるにはどうすればよいですか?

実力を出しやすい環境をつくることもひとつの実力です。どんなに面白い子も、転校初日からクラスの人気者にはなれません。みんなと仲よくなり、自分という人間を知ってもらって、徐々に面白さを出していけるんです。仕事ならスキルを磨くのはもちろんですが、まずは同僚と打ち解けてリラックスできる環境をつくることが大事ですよね。

 

――移住先で、近所の人にアプローチする方法は?

挨拶って便利な言葉ですよね、簡単でわかりやすい。そこから「スーパーはどこですか?」「近くにオススメのご飯屋さんはありますか?」といくらでも広げられます。「不慣れなので助けてください、あなたの力が必要です」という姿勢で声をかけられて、悪い気がする人はいないはず。人間は、教えたい生き物ですから。きっと誰もが冗舌に、優しく教えてくれるでしょう。

 

――田舎でビジネスをする心構えを教えてください。

損得勘定だけで動き、利益を最優先にするのがビジネスマンなら、僕は起業家であって実業家ですが、たぶんビジネスマンではありません。例えば目の前のペットボトルのふたをつくる事業で月1000万円儲かるとしても、出資はしない。そこに情熱を感じられないからです。心からやりたい!と思うことをしないと楽しくありませんよね。赤字でも、楽しければいい。そのくらい肩の力が抜けているとお客さまにリラックス感が伝わり、仕事への情熱がホスピタリティとなって「すてきな店だね」と言ってもらえるはず。僕はビジネスマンというより、ロマンチストなんです。

損得勘定を超えたビジネス、それが男のロマンだ!
(『ローランド・ゼロ』より)

 

――近所の草刈りや町内会の 活動が憂鬱です。

田舎の大自然を味わいながらストレスフリーな環境を手に入れたいって、そんな甘い話はありません。僕は歌舞伎町にいたので理想と現実を知り、人間のダークな部分を見てきました。完璧なものなんてないんです。「田舎の慣習はうっとうしい!」と思うことがあっても、きれいな夕日を見れば「ああ、これを求めてここに来たんだ」と頑張れるはず。いいとこどりなんてナシでしょう!

呼ばれている気がする――、そんな移住先を見つけよう。
(『ローランド・ゼロ』より)

 

ローランドさんの田舎の思い出は?

お母さまの実家は鳥取県、神話『因幡の白兎』の舞台といわれる白兎(はくと)海岸の近く。「いいところですよ! なんにもないけど空気がキレイでお米がおいしくて、市場には新鮮な海産物がいっぱいで。ちっちゃいころは、よくメダカをとって遊びました。昨夏も行きました。夏に傘を持って踊るしゃんしゃん祭というのがあって、とても心が和むんですよ」。

カラフルな傘を持って踊る「鳥取しゃんしゃん祭」。Ⓒ鳥取県

 

絶賛発売中!

『ローランド・ゼロ』  ローランドが原案を手掛けた私小説漫画。小説家の夢に破れた少年が大学を中退、ホストになって、トップを目指すサクセスストーリー。ローランドの生き方、哲学に触れられる。作画は『夜王』の井上紀良。小社刊。本体900円+税。

 

ローランド●1992年7月27日、東京都生まれ。AB型。ホスト、実業家。「現代ホスト界の帝王」と称される。18歳でホストを始め、22歳のとき当時歌舞伎町史上最高額の移籍金で移籍し話題に。25歳のときにKG-PRODUCE取締役に就任。2018年のバースデーイベントでは一晩で5500万円 以上の売り上げを記録。現役ホスト引退後は独立し、ホストクラブオーナー、アパレル事業、メンズ脱毛サロンのオーナーなど実業家としても活躍中。また、YouTube公式チャンネル『THE ROLAND SHOW【公式】』も精力的に更新中。

取材/編集部  文/浅見祥子 写真/Kei Sakuhara

 

 

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