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田舎暮らしの本 7月号

6月3日(木)
850円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

古民家ひとり暮らし 海の近くの古民家で見つけた 静かで心地よい暮らし方

2020年6月号別冊付録

人気YouTubeチャンネル「古民家ひとり暮らし」。伊豆の海辺のまちに移住した男性のていねいな暮らしが、多くの共感を呼んでいます。

気分転換に町を散策。どこか懐かしい風景が好きです。

 近年、海の近くで家を借りました。場所は西伊豆。海や山、渓流、温泉があるのどかなところです。子どものころに何度か家族旅行で訪れたことがあるので、どこか懐かしくて安心感があることが決め手でした。
 この家は現地で情報を仕入れて見学に来たら一目で気に入りました。築60年ほどの小さな木造。ひとり暮らしにはちょうどいいサイズです。
 移住のきっかけは、在宅で仕事をしている僕は、どこでも仕事ができる。なら静かな環境で暮らしたいと思ったから。
 YouTubeを始めたのは、田舎で新しい暮らしをするのなら、以前から大好きだった映像をつくりだしたいと思ったからです。撮ることで自分のスキルアップにもつながるし。
 テーマもいろいろと考えたのですが、僕自身が暮らしている日常をていねいに取り上げたい。動画を見た方がほっこりと癒やされるようなものを撮りたいと考えています。
 家の中は極力、ものを少なくしています。もともとたくさん持つほうではなく、気に入ったものが最小限あればいいというタイプなので。
 また、使いやすさや着心地にはこだわりますが、ブランドや価格へのこだわりは少ないです。よく動画を見た方から「どこの?」とブランドやメーカーを聞かれますが、ニトリや無印良品が多かったりします。素敵に見えたのなら、うれしいですね。
 自由気ままで、のんびりとした男のひとり暮らし。けっこう楽しいです。

掃除も大切なルーティンの1つ。撮影のためにもきれいにしないとね。

 この家の好きなところは縁側と畳。縁側は、日光浴したり、食事したり、座りっぱなしの仕事の合間にうろうろ歩いたりと大活躍です。畳もすぐにごろっとなれるのがいいですね。
 大家さんが大切にしていたため傷みも少なく、補修しないで入居できました。「愛されてきた家」というのが第一印象。僕もていねいに暮らしていきたいです。

食事したりする居間。畳の部屋で、夕食のときにはここで少しだけテレビを見ます。課題はテレビ裏の配線。そろそろきれいにまとめなくては……。

キッチン。古材のダイニングテーブルは、自分でニス塗りしてツヤを出しました。キッチン道具や食器のほとんどはニトリか無印良品。シンプルさと使いやすさで選んでいます。

居間から見た仕事部屋。パソコンデスクと手前のチェストは、古道具屋から買ったもの。古いものが好きです。

お気に入りの場所、縁側。午前中は太陽の光がよく注ぐので、緑の人たちの居場所です。人もときに日光浴します。

玄関は小さな土間スペースですが、自転車や灯油タンクの置き場として活躍。下駄箱はなく、山善の折りたたみ4段ラックを使っています。

 朝起きるとまず縁側のカーテンを開けて、朝日を家に取り込みます。冬の寒いときも、必ず窓を開けて換気。緑の人たちに水やりをして朝食の準備。
 朝食は、わりとご飯派。今日は地元の干物に卵焼き、具だくさん味噌汁。でも、たまにパンにするとこれがまたおいしい。
 一日の始まりは、しっかりエネルギーと太陽を補給しないと。

朝のルーティンは、カーテンを開けることから。この瞬間もなんか好きですね。

キッチンにある緑の人にも水やりします。そのまま、洗面と歯磨きをここですませてしまいます。

縁側の緑の人たち。毎朝、葉に水をスプレー。使っているのはアイビルのエアリーミストスプレーです。週に1度、土に栄養剤と水をあげます。

ガスコンロはリサイクルショップで6000円で買った中古品。いい買い物をしました。魚焼きグリルは水なしで焼けます。

本日の朝食は、地元の名産であるアジの干物、畑で育てたネギ入りの卵焼き、サラダ、豆腐の味噌汁にお気に入りのたくあんです。

 仕事は、ウェブ制作なので、基本的には在宅です。ときどきは東京へ打ち合わせに行きます。YouTubeは週1回アップ。撮影に1日、編集に1日程度かかっています。
 ひとり暮らしなので、当然、撮影もひとりです。シーンごとにカメラを動かしています。出かけるシーンは、後ろ姿を撮影してから、カメラを回収しに戻ります。ほかの人が見たら、不思議な光景だと思います。食べるシーンも全体を撮って、寄りで撮って、手元を撮って……。撮影は手間ですが、この面倒くささも含めて面白いです。
 畑の手入れは定期的にしています。デスクワークが多いので、からだを動かすのが楽しいです。

最近、購入した斧で薪割り。慣れていなくて、まだまだへたっぴです。

大家さんからいただいたタケノコ。おすそ分けもよくいただきます。ありがたいですね。

春先は土の準備。これから、ナス、トマト、トウモロコシなど夏野菜をいろいろと植える予定です。

腰痛改善に、仕事用の椅子をバランスボールに変えました。いろいろな椅子を試しましたが、意外といいみたい。

愛用のカメラは、SONYの「ミラーレス一眼α7Ⅲ ボディI LCE- 7M3」。軽くてコンパクトで画質がいいところが気に入っています。レンズは、タムロン・28-75mmF/2.8と、SONYの単焦点レンズSEL28F20です。

伊豆の海に沈む夕陽を撮影中。予定していた場所だと夕陽が見えず、ちょっと焦りましたが無事に撮影できました。

大沢温泉の那賀川沿いに咲くサクラのもとで釣り。本当はもっと上流で狙うのですが、写真の撮影用に竿を出しました。

 この家に越してきたときに、好きなものや撮影のじゃまにならないシンプルなものを揃えました。もとからシンプルなものが好みなのですが。
 家具は古いものが好きですが、それ以外の生活用品にあまりこだわりはありません。ただ、ときどきキラリといいものがあると、ちょっとカッコいいかなと思っています。
 ものは少なめにし、片付けるようにしています(布団はたたんで隅に置くだけが多いですが)。パソコンやテレビまわりのケーブルがごちゃついているので、それをきれいにするのが今後の課題です。

コロナの石油ストーブ
とにかく暖まるのが早い。コロナの石油ストーブは見た目も使い心地もよし。耐震装置がついていて安心です。
コロナ 石油ストーブ対流型SL-6619 ホワイト(木造17 畳/ コンクリート23 畳まで)

灯油タンクとアラジンの給油ポンプ
石油ポリタンクは主張しすぎないグレーが気に入りました。給油ポンプは作業中、ノズルから灯油がまったくこぼれない。6200円と給油ポンプとしては高いですが超便利です。
瑞穂化成工業 扁平缶ノズル無(20L・グレー)/アラジン ポリカンポンプ アラジン×タカギコラボ商品 給油ポンプ

折りたたみテーブルとチェア
縁側の折りたたみのテーブルとチェアは、屋外やキャンプでも使えるので便利です。カーミットチェアは“キャンパーの憧れ”と話題だったので購入しました。キラリと光るものの1つです。
AZUMAYA フォールディングサイドテーブル/カーミットチェア(並行輸入品)

スタンド
無印良品のものです。持ち運びでき、どこでも使えるライト。本体を充電器から
持ち上げると、自動的にあかりが灯り、停電時の心強い味方になります。
無印良品LED持ち運びできるあかり(型番HCR-81)

ランプシェード
全部屋のランプシェードがニトリの 紙製のもの。1個555円。いい買い物でした。
ニトリ ペンダントシェード ルナ(B281Pグレー)

シャボン玉シリーズ
無添加で肌にも環境にもやさしいシャボン玉シリーズ。浴用石けんは乾燥肌のカサつきやかゆみが消え、台所用洗剤は洗い残しに神経質にならずにすみます。洗濯洗剤も柔軟剤を使わなくてもゴワつかず、肌の不快感も解消。

ウォータータンク
月に1回は、天城の湧水を汲みに行っています。15L100円だから、ひと月45Lで300円。
キャプテンスタッグ ポリタンク20L/ハック 折りたたみ式ウォータージャグ5.5L

ケトル
色と形に一目惚れで買いましたが愛しています。第一印象って大事ですね。空焚きすると、中の表面コートがはげてしまうのでご注意を。
野田琺瑯(のだほうろう) アムケトル(グリーン)

土鍋
土鍋でご飯を炊くとおいしいと聞いて、楽天でポチリ。おいしく炊けるし、残ったご飯を鍋ごと冷蔵保存できるから、炊飯器をやめてこれにしました。
おひつにもなる美味しく炊ける釜戸炊飯器(1~3合)

調理小物
調理小物は、ほぼニトリで揃えました。真ん中の小型カッティングボードは、キャプテンスタッグ製です。

食器
食器類もおもにニトリや無印良品。白を選ぶことが多いです。食器棚ではなくラックを置いて、食器を並べています。

漁港直売所の「沖あがり食堂」で昼食。刺身のイカと漬けたイカを乗せた「いか様丼」は、新鮮なイカの甘みと食感がたまらない。

イノシシ肉は冷凍なので、ほどよく解凍して切ります。もちろん、夕飯の準備は飲みながらです。

 週に2日は、15〜16時に仕事を切り上げて、夕方から運動をします。その前に米を研いで炊く準備をしておきます。
 運動は面倒だと思うときもありますが、メタボ回避のためにもしています。なにより、運動のあとのお酒がおいしい。これが運動をするいちばんの理由かもしれない。
 戻ったら着替えて洗濯機を回し、その間にお風呂へ。
 上り次第、土鍋を火にかけ、軽く飲みながらおかずをつくります。
 食べるのも好きですが、お酒も大好きです。西伊豆へ来てからは、車での移動があるので、家飲みが多くなりました。でも、家飲みは少しぜいたくをしても、外に飲みに行くよりずっと安上がりです。
「さて、ビールを注いで。いただきます」
 仕事を1日頑張ってからひと息つく、この時間が好きです。この一杯のために生きているのかもしれない。
 ひとりで食べたいものを食べて飲んで、気ままな居酒屋「古民家」です。飲み仲間が欲しいときは緑の人たちに付き合っていただきます。
 食べ終わったら、22時には寝る態勢へ、23時には消灯です。おやすみなさい。

先日購入した七輪でパーティ。イノシシ肉や豚ロース、ソーセージ、バランスよく野菜も焼いて。後ろには海鮮も控えています。ちょっと多かったかな。

七輪パーティを始める前に、まずはYouTube用の撮影。終わってからじっくりと飲むことにします。

 ゆっくりと静かな環境で仕事をしたいと移住した西伊豆。みなさんも、田舎暮らしには興味があると思いますが、実際に移住した僕からのアドバイスが2つ。
「どこでもできる仕事を見つける」「住まいは賃貸から」
 仕事は会社勤めももちろんいいけれど、在宅の仕事なら時間に縛られずに田舎での暮らしが満喫できます。住まいは、その地域や周囲の人が自分に合っているかどうかわからないので、まずは賃貸で暮らしてみるほうが安心です。僕の場合は大家さんも近所の方もとてもやさしくて、ラッキーでした。
 移住を機に始めたYouTube。カットごとにカメラを移動したり、自分を撮影して自分でカメラを回収したり、失敗したり……、けっこう苦労しています。また週1回はアップしていますが、それがプレッシャーに感じることも。
 けれど、YouTubeの撮影のために出かけることで、新しい伊豆の魅力が発見できたり、おいしい食べ物と出会えたり、あちこち釣りに行けたりしています。今後、挑戦したいのがアウトドア系の映像。ソロキャンプをしてみたいですし、船で沖釣りもしたい。カヤックやシュノーケルなど、伊豆でできるアクティビティを全部試してみようと思っています。
 撮影は、大変だけど面白い、苦労しているけどつらくはない。映像を撮ることが夢だった僕にとっては、いろいろな方が見てくれているのがうれしくて仕方がありません。なにより自分自身が撮ることで、とてもとても満たされているのです。

川面に木々の影が映り、遠くに山並みを望む……、とてもぜいたくなひととき。後ろには、キャプテンスタッグ16インチの折りたたみ自転車。

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UChhrfk3ZYVkeNbkbyS4-puA

Instagram
https://www.instagram.com/photoyonpa/?hl=ja

文/水野昌美 写真/鈴木千佳

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