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田舎暮らしの本 8月号

7月2日(金)
850円(税込)

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自分で建てられる? どこでも建てられる? キットハウスQ&A

趣味の小屋からガレージや住宅まで、 家を建てるための材料がパッケージされたキットハウス。
キットハウスのセルフビルドに挑戦する人は少なくないが、どこまで自分でできるのか、どんな手続きが必要なのか、未経験者にはわかりにくいもの。 ここではQ&A形式で基礎知識を整理しておこう。

 

Q1 何がキットになっているの?

商品に含まれないものもあるので、購入時にしっかり確認しよう!

一口にキットハウスと言っても、趣味や収納を目的に建てる3坪くらいの小屋もあれば、電気や水回りを備えた本格的な住宅まで種類はさまざま。

あらかじめ加工された部材を組み立てるだけで建てられるのが特徴だが、キットに含まれているのはログ材やパネルなど躯体となる材料、建具、床材、屋根材、金物類、図面一式、マニュアルなど。メーカーによっても違うが、基礎、断熱材、屋根防湿シート、塗料などは含まれていないものが多い。

建物の大きさや利用目的によってもプラスαの費用が大幅に違ってくるので、メーカーの担当者に概算を確認しておこう。

Q2 建築確認申請は必要?

都市計画区域内での施工はほとんどが申請の対象に

建築確認申請とは、建築物を建てる際に建築基準法に適合しているかどうか、市町村の建築主事や民間の検査機関に申請して確認を受けること。

都市計画区域外の土地に建てる場合は通常、確認申請が不要だ。都市計画区域内では10㎡以内のキットハウスを増改築する場合を除いて、すべて確認申請をしなければならない。

近年は建築士がいるメーカー、地元の建築士を紹介してくれるメーカーが増えたので、相談してみるといい。これからセルフビルドをするための土地を買うという人は、確認申請不要な都市計画区域外の売り地を選んだほうが無難である。

 

Q3 セルフビルドとハーフビルドの違いは?

どこまで自分たちでやるかはキットの種類によっても異なる!

キットハウスの種類によって、セルフビルドの難易度は大きく異なる。

例えば、3坪の小屋ならコンクリートブロックの独立基礎でも建てられるので、大部分は自分たちで作業が可能。夫婦で定住する住居であれば、ベタ基礎、屋根工事、給排水工事、電気工事(第二種電気工事士の資格が必要)はプロに発注する場合がほとんど。さらに建物の組み立てまで業者に依頼し、内部造作だけを自分たちでやるケースもある。

これら一部の作業を業者に依頼し、できるところだけDIYすることをハーフビルドと呼ぶが、それでもコストは大幅に下げられる。

Q4 素人でもDIYできる?

仲間を集めたりスクールに通う手も

キットハウスの部材はかなり重量があるので、1人で作業するのは危険が伴う。最低でも2人以上でやるべきだ。そのなかに経験者が1人でもいれば、初心者や女性でも建築は可能。

その条件が整わない人は、メーカーが実施しているログスクールに通う手もある。そこで仲間ができて、お互いの現場でキットハウスの建築を手伝うというケースも珍しくない。また、大工さんに手伝ってもらい、一緒に作業することでコストダウンを図る人もいる。

 

Q5 どんな道具が必要?

ホームセンターで一通り揃えておこう

小さなキットハウスなら電動の丸ノコとインパクトドライバーと自動釘打ち機だけで建てられる。

高さが2mを超えるような大きな建物なら脚立と足場板で組み立てる足場が必要だ。基礎の水平や建具の取り付けには水平水準器がほしい。

直角確認、線引き、寸法測定には差し金を使う。ほかにも必要に応じて木槌、釘抜き、ノコギリ、金切バサミ、鉛筆、ノミ、バケツ、養生シート、ほうき、雑巾などをホームセンターで購入しておきたい。

 

Q6 途中でDIYができなくなったら?

プロの手も借りながらできる範囲で挑戦しよう!

DIYにチャレンジしたが手に負えなくなったという場合、近くの工務店に依頼したり、メーカーに相談して出張工事をしてもらう手がある。

キットハウスがログハウスや、パネル工法や2×4工法の家ならメーカーのほうが慣れているので、相談先はそちらを優先したほうがいいだろう。

プロの手を借りる場合でも、できる範囲で床張りや断熱材の施工、建具の取り付け、木部の塗装などの作業を一緒にやりながらキットハウスづくりを楽しみたい。

文/山本一典 イラスト/関上絵美

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