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9月3日(金)
850円(税込)

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竹内孝功さんが教える自然菜園のコツ【第14回】エンドウ&ルッコラ

春夏秋蒔きで 一年中育てられる!エンドウ&ルッコラ

掲載:21年5月号

温暖地では秋蒔きして越冬させ初夏に穫るのが一般的なエンドウですが、品種を選べば春や夏にも種蒔きできます。

気候が安定しない近年、年に何度か種蒔きすると安定して長期間収穫が楽しめます。

また、エンドウは連作を嫌いますが、収穫後半の株元に夏蒔き秋穫りの品種を種蒔きするのなら、続けて育ててもかまいません。

混植するルッコラは生きた草マルチとして活躍します。

品種を選んで通年栽培!夏野菜の後地が最適

(↑サヤエンドウは中のマメが少し膨らみ始めたら収穫適期。)

古代エジプトで食用に栽培されたエンドウは、9〜10世紀には遣唐使によって中国から日本に持ち込まれ、明治時代にポピュラーな野菜になりました。

花芽が付きやすく収量の多い秋蒔き初夏穫りが普及しましたが、ソラマメとは異なり寒さに当たらなくても花芽を付けます。

最近は春蒔きや夏蒔きに適した品種も知られるようになりました。

連作障害を起こしやすいので場所を選ぶ必要はありますが、品種を選んで真夏と真冬を除いた通年栽培も可能です。

草丈50〜80㌢で実を付けるつるなし種なら、プランター栽培にも向きます。

マメ科のなかで最も肥沃な土を好みますが、未熟な有機物を土に入れるとアブラムシやうどんこ病などの病虫害を受けやすいです。

土が豊かになった夏野菜の後地が適しています

ルッコラはエンドウの下で相性がよく、生きた草マルチとして夏草を抑えてくれます。

エンドウとキュウリを交互に育てると連作障害を緩和できます。

品種選びのアドバイス

キヌサヤ、スナップ、グリーンピースで異なる食べごろ

春蒔きは極早生、夏蒔きは耐暑性の高い品種を選ぶ

白花、赤花、つるあり、つるなしと、さまざまな品種があります。

つるありのほうが収穫期間が長いです。

支柱はつるありだけでなく、草丈50~60㎝のつるなしにも必要です。

品種は食べ方によって、若サヤを穫るキヌサヤエンドウ、若いマメを穫るグリーンピース、マメが膨らんだサヤを穫るスナップエンドウと、それぞれ適したものを選びます。

あずみ野30日絹莢

白花つるありの極早生キヌサヤエンドウで寒冷地の春蒔きに最適。

温暖地、寒冷地の夏蒔きにも向く。

秋蒔きもできるが耐寒性は低め。

うどんこ病に強い。

松島三十日絹莢

白花つるありの極早生キヌサヤエンドウ。

耐寒性に優れ、秋蒔きの越冬率が高い。

春蒔き、夏蒔きもできる。

スナップえんどう幸姫(さちひめ)

つる性で豊産、耐暑性が高く、秋蒔き、春蒔き、夏蒔きができるスナップエンドウ。

サヤが鮮やかな緑色になり、マメが大きくふっくらとしてきたら収穫。

(↑スナップエンドウは中のマメが大きくなったら穫る。)

(↑ツタンカーメンのエンドウマメで知られるつるあり紫エンドウは、マメが充分に大きくなったグリーンピースを食べる品種。)

主なコンパニオンプランツ

ルッコラは畝を覆う生きた草マルチ!混播するエンバクは生育初期の仮支柱。

キュウリ、インゲンもいっしょに育てましょう。

エンバク

効果

エンドウの生育初期の手がかりとなり、病虫害を減らし、風を避け、生育を促進する。

栽培のポイント

越冬しにくいので春蒔き、夏蒔きとの混植に向く。

エンドウの種を蒔くとき、同じ穴に同じ数だけ種を入れる。

多く蒔くとアレロパシー作用でエンドウが育たないので注意。

※植物がほかの植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出したり、または動物や微生物を防いだり、引き寄せたりする効果。

収穫のポイント

収穫しないが、種を採って翌年使える。

(↑緑肥作物として小袋も市販されているが、種採りもできる。)

ルッコラ

効果

生育促進、乾燥防止。連作障害の原因の1つでもあるエンドウのアレロパシー作用を緩和する。

ルッコラはエンドウの葉陰で柔らかく育つ。

栽培のポイント

畝上のエンドウのないところに1~2条ばら蒔きする。

収穫のポイント

いつでも収穫可。

葉、蕾、花も食べられる。

(↑間引きながら育てるアブラナ科の葉菜。食べる分を順次収穫できる。種をこぼすと毎年出てきて重宝する。)

インゲン

効果

お互いの生育を促進する。ただし、センチュウ被害のある畑では混植しない。

栽培のポイント

エンドウから30㎝離し、支柱に絡み付くようにする。

種は1カ所に3粒ずつ蒔き、間引いて2本立ちにする。

収穫のポイント

サヤインゲンは中にマメができる前に穫る。

実穫りインゲンはサヤが枯れてから穫る。

(↑エンドウとは異なり、支柱やネットに自ら絡んで上っていく。)

キュウリ

効果

前後にリレーで育てるとお互いによく育ち、連作障害を減らすので、畝を固定して交互に連作できる。

栽培のポイント

先に栽培したものが衰えるときに、次が追いかけるように育てる。

同時栽培はお互いに生育を妨げる。

収穫のポイント

実のなり始めは小さいうちに穫って、樹の生育を促す。

(↑パイプなどの支柱をしっかり立てて誘引するほどたくさん実を付ける。)

監修/竹内孝功

たけうち・あつのり●1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「自然菜園スクール」などを開催。著書に『とことん解説! タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜 』( 洋泉社 ) 、『 完全版 自給自足の自然菜園12カ月 野菜・米・卵のある暮らしのつくり方』(宝島社)、『これならできる!自然菜園』(農文協)、『自然菜園で野菜づくり』(家の光協会)、『1 m²からはじめる自然菜園』(学研パブリッシング)など。

WEBサイト「@自給自足Life」https://39zzlife.jimdofree.com/

自然菜園スクール http://www.shizensaien.net/

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