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田舎暮らしの本 7月号

6月3日(木)
850円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

【栃木県小山市】東京へ新幹線通勤圏の都市で子育て世代の移住が拡大中!

2021年5月号掲載

コロナ禍のテレワークの増加で「郊外ブーム」と呼ばれる現象が起きる以前から、子育て世代の移住が目立って増えている栃木県小山市。人口約17万人の地方都市になぜ多くの働き盛り世代が集まり、子育てをしているのか、その魅力を探ってみた。

関東平野中央部に位置し、ラムサール条約登録湿地の渡良瀬遊水池ではコウノトリも営巣する。徳川家康が小山評定を開いた地としても知られる。小山駅まで、東京駅から東北新幹線で約43分、新宿駅から湘南新宿ライン快速で約70分。

市内を流れる思川(おもいがわ)では、スタンドアップパドルボードの上で、水に浮かんで行うサップヨガも楽しめる。

「新幹線を利用すれば、東京へ行くにも便利!」と移住定住推進係の鈴木さん。

小山市に移り住んで子育て中の3人にOLEAでお話をうかがった。左から笠井さん、安田さん、しょうさん。

国産小麦のパンが食べられるOLEAの外観。
http://olea-bakery.com

OLEAのキッズスペースで遊ぶしょうさんの長女・悠(はるか)ちゃん(右)と次女の蒼(あおい)ちゃん。
しょうさんのブログ「おやナビ!おやま」
https://oyamanavi.com

東京へ新幹線で約40分!
人口が増えている都市

 小山市には年に約1万人の転入者がいる。転出者も少なくないが、それを差し引いても微増が続いている珍しい地方都市だ。移住者の大多数は子育て世代。「私にも小学生の子がいますが、育児で孤独を痛感しました。パンを買ったり、食べるために立ち寄り、子どもを遊ばせながら子育て世代が情報交換できる場を提供したいと思ったんです」と話すのは、3年前にUターンしてパン屋「OLEA(オレア)」を開業した笠井麻衣さん(37歳)。

 店内に子どもたちが駆け回れるキッズスペース、裏庭には遊具を備えたキッズパークまである。また、子育て世代を対象にドライブスルーマーケット、小山市と共催で「焚き火を囲んでおやま暮らしを語り合おう!」といったイベントも頻繁に開催。

 ご主人の転職で札幌市から移住したプロブロガーのしょうさん(43歳)は、「私は北海道で子育てとキャンプのブログを書いてきたんですが、OLEAさんの取り組みには感動しました。今は小山市に特化したお出かけ・イベント・グルメ情報を発信しています」と言う。

「まちの駅 思季彩館」では庶民派グルメも味わえる。一番人気はボリュームたっぷりの「特製唐揚げ定食」(650円)。

小山駅の隣、ロブレビル内の「キッズランドおやま」は、100円で子どもたちを遊ばせることができる。
http://www.sensinkai.or.jp/kidsland/

安田さんの家では庭でBBQもできる。敷地の狭い都会ではできない楽しみだ。

 小山市で若い移住者が増えている最大の理由は東京に近く、新幹線通勤もできることだ。

「今はほとんどテレワークですが、職場が東京駅の近くで、自宅から自転車+新幹線で40分座るだけ。新幹線代は通勤手当では全額出ませんが、駐車場代の出費はなくなりました。小山市の月1万円の新幹線補助金も移住地選びのキッカケになりました」と安田慎太郎さん(34歳)。

 中心部から車で20分も走ると、農村風景が広がる。大部分は開発規制の厳しい市街化調整区域だが、再建築可能な分譲地もある。自然が豊かなのに、病院やスーパーへは徒歩か自転車で行ける。このバランスのよさも小山市の魅力だ。

小山市移住支援情報

新幹線通勤定期券補助金や送迎保育も

小山市に住宅を新築した場合は最大50万円、空き家バンクで中古住宅を購入した場合は最大20万円を交付。改修や家財処分の補助もある。新幹線通勤は40歳以下を対象に、月1万円を上限に最長3年間支給。通勤者を対象に、小山駅近くの保育園に集まった幼児を指定保育施設に送迎する取り組みもスタート。

移住定住推進係

☎0285-22-9376

https://www.city.oyama.tochigi.jp/site/iju/

「小山で子育てしたい方はぜひご相談ください」と移住定住推進係の鈴木さん。

小山駅西口から徒歩3分のところにある「おやま移住・交流ルーム」。同じ建物にシェアオフィスとコワーキングスペース「SEKEN」も開設。
https://kazetotsuchi.org/seken/

市と連携して「おやま移住・交流ルーム」でメールやオンラインでの移住相談を始めた一般社団法人カゼトツチの古河さん(左)と藤本さん(右)。
https://kazetotsuchi.org/2021/02/18/soudan/

昨年、OLEAキッズパークで開催されたイベント「焚き火を囲んでおやま暮らしを語り合おう!」。焚き火をしながら焼き芋をつくるこのイベントは、移住者に大好評だった。

水道光熱費込み月額3万円で利用できる「おやま暮らしお試しの家」。
移住定住推進係 ☎︎0285-22-9376

栃木県移住支援情報

都心部との適度な距離感で、テレワーク家族の移住にオススメ

有楽町駅前徒歩1分「とちぎ暮らし・しごと支援センター」では、専属の相談員が栃木の暮らしや仕事に関するさまざまな相談に対応している。ウェブフォームやZoomによる相談も可能だ。この春には、栃木県への移住を検討するテレワーカーを対象とした補助制度「お試しテレワーク推進事業」をスタートする予定となっている。

栃木県総合政策部地域振興課

☎028-623-2233

https://www.tochigi-iju.jp/

「とちぎ暮らし・しごと支援センター」では、専属の相談員がきめ細やかに対応。

栃木県では、令和3年度もオンラインセミナーやフェアを多数開催予定となっている。

文/山本一典 写真/鈴木千佳

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