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田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

PR香川県

香川県の瀬戸内の島へ。「島で暮らすのもいいな」と、ふわっと移住!【香川県土庄町豊島】

農産物や海の幸の豊かさが名の由来という土庄町豊島(とのしょうちょうてしま)。現代アートの島でもあり、海外からの観光客も多い。ここで、「田舎で就農や起業!」といった強い動機は持たずに、自然体で島暮らしを始めた人がいる。その移住の顚末を語ってもらった。

掲載:2021年11月号

加賀恵里子(かがえりこ)さん(43歳)
生まれも育ちも愛知県名古屋市。展示会の大工や、子ども向けショーでの歌のお姉さん、保育所勤務など、さまざまな職歴で身につけた多彩なスキルの持ち主。2019年4月に小豆島へ移住し、同年12月に豊島に移住。

豊島へは高松港(香川県)からだけでなく、宇野港(岡山県)からの定期連絡船もある。本州からのアクセスはいい。

宇野港、豊島、小豆島を結ぶフェリー。宇野港からの船は旅客船とフェリーがあり、フェリーには車や自転車も乗船できる。

連絡船から見た豊島。人口は約800人。島の最高峰・檀山(だんやま)は標高339m。深い森に覆われ、農地を潤す水源になっている。

 

自分が自然体でいられる暮らしをこの島で

 加賀さんと豊島の出会いは約10年前。はっきりした目的のない気軽な一人旅だったという。

「田舎暮らしに興味はなかった。でも豊島を訪れて、ここに最終的に落ち着いたら素敵だろうなと、なぜか思ったんです」

 月日は流れ、ふとそのときの思い出が蘇った加賀さん。「そうだ、豊島で暮らしてみるのはどうだろう」と、大阪での香川県移住相談会に参加した。

「そこでのアドバイスが、初めての田舎暮らしなら豊島より小豆島がいいかも、でした」

 そこで加賀さんは、たびたび名古屋から小豆島に下見がてら訪れることにした。

「定宿にしていたゲストハウスの方が、移住支援のNPOを紹介してくれました。そのNPOの空き家見学ツアーを通じて、家を借りることができました」

 仕事は、瀬戸内国際芸術祭のスタッフの求人を教えてもらい、見事採用される。偶然にも、豊島での仕事を担当することに。このときお世話になったのが現在の職場の人たちで、芸術祭終了後にその会社へ就職が決まる。家は会社の人の紹介ですぐに見つかった。

「そんなふうに、人から人へとつないでもらったことで、豊島への移住がかないました」

隣の小豆島とならび、豊島ではオリーブ栽培が盛ん。ほかにイチゴや柑橘などの農業や、肉牛の畜産業も。

加賀さんの職場がある家浦港(いえうらこう)。ここで切符の販売などを担当。休日は島内のレストランでバイトもしている。

職場の人が手配してくれた一軒屋に暮らす。近所の大家さんも面倒見がいい。大工の経験がある加賀さん、家の修繕はお手の物。

 自分のことを「ポンと感覚で行動する人」だと話す加賀さん。大きな方向性を決めたらフットワーク軽く一歩を踏み出し、あとは動きながら判断して豊島の住民になった。

 都会から島への移住は人生の転機となる選択。でも加賀さんに気負いは見られない。

「そんな人いたね、というポジションで、ゆるく暮らしていたい。あと、豊島のことをずっと好きでいられたらいいな」

「好き」にもいろいろあるが、どんな「好き」なのだろうか。

「普段使いの『好き』みたいな。ときどき思い出して手入れをする道具への愛着のような」

 この島で、この先どんな人生を?

「職場の、フェリー乗り場の待合室では、島のおばあさんたちの会話がよく聞こえてきます」

 耳が遠いのか大きな声で、ときどき同じ話を繰り返しながら、すごく楽しそうだという。

「その様子がかわいいんですよ。あんなふうに豊島弁を巧みに操れるようになって、どうでもいい会話ができる人間関係を築けたらうれしいですね」

加賀さんの家から坂道を下れば白砂の浜。「好きになれる風景や出来事がいろいろなところに普通にあるのが豊島の魅力」と加賀さん。

棚田もある豊島。砂浜、照葉樹の森、現代アート、昔ながらの集落と、島の表情は多彩だ。

加賀さんが撮影した豊島・家浦港からの夕日。こんなゴージャスな色彩が珍しくない日々だという。

 

島暮らしが楽しめる! 香川県土庄町(とのしょうちょう)

◎移住支援◎

・空き家リフォーム支援事業補助

空き家バンクを通じて契約した物件のリフォーム費用の2分の1(上限100万円)を補助。

・移住定住促進賃貸住宅家賃等補助

50歳未満または18歳以下の方を扶養し同居している移住者に、民間賃貸住宅の家賃の2分の1(上限月2万円を最長2年間)と初期費用の2分の1 (上限6万円)を補助。

・土庄町でお試し移住体験

中・長期滞在施設「島ぐらし体験の家」は、移住希望者はもちろん、移住の足がかりとしても利用可能(1日2000円、7日以上3カ月以内)。

お問い合わせ:土庄町企画財政課

☎0879-62-7014

https://www.town.tonosho.kagawa.jp/gyosei/iju/

 

島暮らしが楽しめる! 香川県小豆島町(しょうどしまちょう)

道の駅 小豆島オリーブ公園

◎移住支援◎

・小豆島町移住促進家賃等補助金

町内の民間賃貸住宅に入居した移住者に、家賃の2分の(1上限2万円を最長2年間)、及び初期費用の2分の(1上限6万円)を補助。

・小豆島町空き家活用事業補助金

空き家バンクの物件購入者に、その改修費用(町内業者が行う場合)や家財道具撤去費用を補助(上限100万円)。

・オンライン移住を相談随時受け付け中!

オンライン移住相談のほか、オンライン空き家バンク内覧も行っている。小豆島への移住の第一歩として活用を。

お問い合わせ:小豆島町住まい政策課

☎0879-82-7011

https://www.town.shodoshima.lg.jp/gyousei/kurashi/ijyu_teiju/

 

島暮らしが楽しめる! 香川県直島町(なおしまちょう)


◎移住支援◎

・直島町移住促進家賃補助金

県外から移住した人へ民間賃貸住宅の家賃の一部を補助。月額家賃の2分の1(最大2万円)。

・直島町空き家改修等事業補助金

空き家の改修工事の2分の1 (最大150万円)を補助。空き家の家財道具などの運搬・処分費用の2分の1(最大10万円)を補助。

・移住相談を随時受け付け中!

ポータルサイト「直島カラーズ」で暮らしや移住についての相談を受け付けている。気軽に問い合わせを。

お問い合わせ:直島町まちづくり観光課

☎087-892-2020

https://naoshimacolors.com

 

香川県の移住情報⇒ 香川移住ポータルサイト「かがわ暮(ぐ)らし」

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