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田舎暮らしの本 11月号

10月1日(金)
850円(税込)

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製作費約30万円! 軽トラモバイルハウスのつくり方【1】/二地域居住、車中泊の旅に!

自作のモバイルハウスを軽トラックの荷台に載せて、二地域居住や車中泊の旅を楽しみませんか? 今回紹介するモバイルハウスの製作費用は、なんと約30万円です! 

ししどん さん
普段は都内在住で、塗装関係の仕事に従事。多地域生活をする拠点として、軽トラモバイルハウス「八咫烏(ヤタガラス)」を製作した。

軽トラモバイルハウス=軽トラの荷台に載せる自作の小屋

 モバイルハウスとは、トラックの荷台に載せる小屋のこと。荷物扱いなので、サイズや重量などの基準を満たしていれば、複雑な手続きなしで公道を走れる。キャンピングカーのように車中泊の旅を楽しんだり、二地域生活の拠点として活用している人も多い。

 自作するなら、田舎暮らしのお供にぴったりの軽トラックサイズがおすすめだ。ランニングコストが安く、サイズも1人で就寝するのにぴったりの大きさになる。もちろんデザインも自由にアレンジ可能だ。価格や重量、入手の容易さから木材でつくられることが多いが、雨漏りを防ぐために天井にガルバリウム鋼板を使う例もある。

 ただし自作だからこそ、責任も伴うことを覚悟しておきたい。車やキャンピングカーは、自動車メーカーやビルダーに製造物責任が生じるが、モバイルハウスはそれが自分自身に降りかかる。万が一、車が横転したり、モバイルハウスが落下した場合、自分自身だけでなく他者や周辺住宅まで巻き込む大事故につながりかねない。使用時はどんな道を通るのか、当日の天候や風速はどうか、自動車保険の適用範囲や補償額は適切かなど、さまざまな面で注意が必要だ。

 

軽トラモバイルハウスづくりは重量制限が一番の難関!

 軽トラの最大積載量は350㎏。つまり人間2人に加え、別途荷物を350㎏載せられるのだが、これはモバイルハウス自体だけでなく、家具や寝具なども含むため、オーバーしやすい。材料を揃える段階ではセーフだったはずが、細かい金具やクギ類、塗料の重さが加わって、予想以上に重くなることも。過積載は違法行為であるだけでなく、事故にもつながりかねない。

完成後にモバイルハウスの重量を単体で量るのは難しい。材料購入時に、確実に計算しておこう。

キャンピングカーとモバイルハウスの違い

 キャンピングカーのキャブコンとモバイルハウスは、トラックをベースとしている点では共通している。しかしキャブコンは、キャビンが車体扱いとなるため、自作することはほぼ不可能だ。一方でモバイルハウスは、荷台に荷物として小屋を置いているだけなので、手続きが不要。サイズと重量のみ、基準を満たしていればOKだ。

自分だけの空間がリーズナブルにつくれる

 モバイルハウスは、自分好みのデザインにつくれる、移動可能な小さな家。家を携帯するような感覚で、自由に旅に出ることができるため、その名がついた。ただ、全体的にキャンピングカーほどの強度がなく、頻繁な移動は故障の原因になるため、別荘や離れのように使う人が多い。特に都会と田舎など特定の場所で多拠点生活をする人の選択肢として人気を集めている。

 キャビンは荷物扱いなので、維持費は軽トラックの分だけと、実にリーズナブル。荷台から降ろせば、普通の軽トラックとして使用できるのも魅力だ。ただ、キャビンを荷台から降ろすのはかなりの労力がいるため、車検のときなど年数回が現実的となってくる。農業や配達などで普段使いしている軽トラを、モバイルハウス用に転用するのは避けたほうがいい。

軽トラックの荷台は狭いといっても、2畳程度の広さはある。お客さんを呼んで、もてなすスペースは充分確保できる。ししどんさんの友人、赤井成彰さんはモバイルハウスで暮らしています。赤井さんのストーリーをぜひお読みください。

 

 

ししどんさんの軽トラモバイルハウス「八咫烏」製作費用

 

文/渡瀬基樹 写真/鈴木千佳

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