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田舎暮らしの本 12月号

11月2日(火)
850円(税込)

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下水管の接続【予算200万円】DIY経験しかないスタッフが廃材で家を建ててみた【22回】

とりあえずトイレが設置された和田邸。しかし使用するには下水管の接続が必要だ。その施工は、まさに「果てしなき『うんこ』との戦い」であったとさ。
※この回は、いつにもまして下品な表現が多いことをご了承ください。すみません。

掲載:2018年2月号

セルフビルド

下水管破損現場を遠くから見守る中山と担当・水野。その距離2m。近づくと糞尿のニオイが……。

パワーショベルで下水管を破損

 珍しく遅刻せずに到着したら、いつもと様子が違う。敷地に掘られた巨大な穴。そして、そこはかとなく漂う糞尿のニオイ。そういえば今日の作業は下水の配管らしい……。ヤバイ予感がする。
和田「それがさ! パワーショベルで掘っていたら既設の下水管ぶっかいちゃってさ! ホラ!」
 和田が指差す先には……、なんと汚水ダダ漏れの下水管が! ニオイの原因はこれだったのか。
和田「だから急きょ予定変更して、今日は下水の補修工事ね!」
阪口「……帰っていいですか?」
和田「そんなこと言わないで!」
中山「オレもイヤだよ。近づきたくないもん」
水野「アタシも」
和田「……わかった! じゃあこっちの処理は私がやるから、みなさん給湯器の水漏れの修理、お願い!」
 なんということか。上水道も漏水しているらしいのだ。
阪口「大変だねえ。上から下から(失笑)」
水野「しかも連載と関係ない作業だし」
和田「ネタを用意しといたの!」
一同「絶対、違うと思う」
 というわけで、まずは給湯器の修理から。原因を突き詰めていくと、ゴムパッキンの劣化らしいことが判明したので、新しいのと交換することで解決した。

セルフビルド

セルフビルド

漏水が見つかった給湯器は2011年製。取り付けたのは6年前と、まだ新しい。

さらに上水道も破断!? ネタか、ガチか

 仕切り直して、上水道の敷設作業である。
 凍結などを考え、地面から30㎝程度の深さ(地域によって異なります)に敷設するのだが……。
和田「まずこの辺の植え込みを向こうに移植するから!」
一同「面倒くせー」
 仕方なく手分けして高さ2mほどのヤマモモの木を掘り起こす。その間、和田は重機を操って、ダダ漏れ下水現場のぬかるみのかき出しだ。
阪口「ちなみに、今朝、うんこした?」
和田「もちろん!」
水野「じゃあ、そのうんこは、この泥の中に混じってるのね」
 一同の視線が和田に集中する。
和田「大丈夫だってば!」
一同「なにが大丈夫なんだよ!」

セルフビルド

ほとんど捨て置かれていた、飛び石代わりのサワラの木板をどかす。

セルフビルド

根に土をつけたまま掘り出し、パワーショベルのバケットに載せる。

セルフビルド

しかしバケットには載らず、ベルトでバケットに吊り下げて移動。

セルフビルド

移植先に穴を掘って植える。移植場所はなぜか洗濯物干し場だけど、いいのか?

 植え込みの撤去が終わったら、地面の掘削だ。和田が重機を回してきて、上水道を埋設する辺りを掘り返す。
和田「……あ!」
阪口「なんだなんだ。今度はなにをやった!?」
 一同集まってみると……。ひん曲がった上水道のVP管が、パワーショベルのバケットに引っかかって引きずり出されてきたではないか。
中山「これはもしかして、やっちゃった?」
和田「……ちょっと水道メーター見てくるから!」
 あわてて重機を降り、母屋の裏にある水道メーターに走る。すぐに悲鳴が返ってきた。
和田「すごいイキオイでメーターの針が回ってる!」
水野「ほんと和田さんって、余計な仕事増やすよね」
中山「ここまでやると『ヤラセ』かと思う読者もいるかもしれませんが、『ガチ』です」
和田「だから! ネタなの!」
一同「ネタじゃねーよ!」
 とりあえず、ぶっかいた場所を特定する必要があるので、水道が埋設されているらしい周辺を適当に掘り返していく。ほどなく地中で水があふれ出る地点を発見。掘り広げていくと、ひしゃげたVP管の先っぽが見つかった。
中山「元栓閉めて!」
 引っ張り出してみると、T字の継ぎ手の根元で見事に破断していた。
阪口「いやー、やってくれるねえ!」
 うれしそうに写真を撮りまくる阪口であった。
 助っ人一同は、仕方なく上水道の復旧である。ぶっ壊れた継ぎ手を切断して、新しい継ぎ手と交換。ついでに止水栓を取り付ける。

セルフビルド

水道管が埋設されているのがわかっているにもかかわらず、ガンガン掘り進める和田。

セルフビルド

すっかりひしゃげた水道管が引っ張り出されてきた!

セルフビルド

見る見る水があふれてくる。なにやってんだよ!

セルフビルド

破損した水道管をパイプカッターで切断。

セルフビルド

継ぎ手が見事に割れている。それを見てほほ笑む担当・水野。「今回もいい絵が撮れたわね」。

セルフビルド

継ぎ手を新しく交換。ちなみに塩ビ管は用途によって種類が違い、用途ごとに専用接着剤もあるが、和田家では細かいことは気にしない。

セルフビルド

「止水栓を取り付けたい」という和田の意向で、長さを測って接続。埋もれないように150㎜のVP管に入れる。

 

下品な現場にカメラも穢れる!?
 
 その間、和田はなにをしていたのかというと、文字通り「うんことの戦い」であった。ダダ漏れの汚水がたまった穴の中でぬかるみをかき出す。これ以上パワーショベルでぶっかいたら大変なので、スコップでの手作業である。
 そしてようやく全貌が見えてきた。浄化槽手前の汚水マスが、新居に続く配管の根元で破損していた。そこから汚水がチョロチョロと流れ出ている。
中山「こりゃあ、汚水マスごと交換だねえ」
阪口「しかし、おかしいよなあ」
和田「なにがおかしいの?」
阪口「トイレもキッチンも使ってないよね? なんで水が漏れてるんだろ?」
和田「ひょっとして浄化槽?」
 試しに和田が、浄化槽のふたを開けてみた。すると……、前槽に大量に汚水がたまっているではないか。この水が逆流して排水管から漏れてくるのだ。
 ちなみに、あとで和田が業者に確認したところ、浄化槽のフィルターの詰まりが原因だったらしく、汲み取り・清掃したら直ったそうだ。
 午後になって新しい汚水マスを買ってきた和田が、悪夢の交換作業を開始した。ノコギリで配管を切断すると、すき間から汚水がジャバジャバあふれてくる。糞尿のニオイが立ち込める。足元にはうんこ混じりのぬかるみ……。半径2m以内には絶対、近づきたくない。
阪口「やっぱり帰っていいですか?」
水野「ダメだってば!」
阪口「えー。だって耐えられないんですけど」
和田「写真、撮ってるだけなんだから、いいじゃん!」
阪口「だってカメラが穢(けが)れそう」
中山「でもさ、これ、自分の家だったら必死だぜ? 汚いとか言っていられないんだからさ」
阪口「こうならないように施工したから、ウチは大丈夫!」
水野「編集部としては、読者の皆さまは業者に委託することを強くオススメします」
 本誌創刊以来30年。史上最も下品なネタは、次号に続く……。

セルフビルド

汚泥をかき出す和田。このままでは風呂に入れない、台所も使えない、そしてうんこもできないから必死だ。

セルフビルド

破損した下水管を糸ノコで切断すると、汚水がドバーッとあふれてくる。もう最悪……!

セルフビルド

長女のヤヨイが不思議そうに近づいてくる。この日は長靴を履いていたが、ここの家は基本、はだしなので破傷風が心配だ(大丈夫だったけど)。

セルフビルド

ようやく破損した下水管が取り外される。

セルフビルド

うんこまみれの下水管。これ、どうするの? 燃えないゴミで出すの?
和田「もちろん洗って再利用!」(←ウソです)。

文/中山茂大 写真/阪口 克

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